ロンダからコルドバに
ロンダからコルドバへ到着。
電車を待っている間に予約したメスキータ近くのホテルへチェックインしました。
ロズ・パティオスというホテルで、その洗面室。
このホテルの決め手となったのは、このパティオ。
併設のレストランがこのような中庭形式の感じの良い造りになっていて、それを囲むように客室が設けられている。
やっぱり本場のサングリアはとっても美味しい。
ザクギリのフルーツが格別です
このイカスミのリゾットがほ~~んと最高に美味しかったです。
イカスミってこんなにコクがあるんだぁ~と始めて知りました。
色付け程度のイカスミと違って、イカスミた~~っぷり使っている。
そしてこのイカもプリップリでほんとほんと美味しかった。
もちろんパエリアも美味しかったですよ~。
写真が前後してすみません。
コレは我々が宿泊したロズ・パティオスのアプローチ。
ゼラニウムの鉢植えが壁にかかっていてとてもよい雰囲気。
絵になるなぁ。
ホテルはメスキータのすぐ裏側だったのですが・・・
ちょっとガラの悪い人たちがいっぱいタムロしていたのであまり夜歩きが出来ませんでした。
スペインは首絞め強盗が怖いと聞いていたので、ホテルの手前の通りのみ散歩。
今思えば、ちょっと怖がりすぎだったのですが、地球の歩き方に「最近メスキータ近くでも首絞め強盗が頻発」みたいに書かれてしまうとやっぱ警戒せざるを得ませんよね。
大人になりました。
コルドバに来たら、朝日に照らされたメスキータを見たいと思っていた私。
あ~もう明るくなり始めてしまった・・・
と、急いでローマ橋に向かう。
早朝人通りが全く無い所を写真撮影の為だけに?
ここまでやってきました。
本当は、
ローマ橋を渡ったグアダルキビル川の対岸から眺める予定だったのですが・・・
それが、ちょっとした理由でこの角度から見るのが精一杯。
せっかくの早起きも無駄足に・・・
それが、川を渡る唯一の手段ローマ橋が閉鎖中。
オフシーズンの為、修復の真っ最中。
こうなると、ガイドブックやポストカードで見るような美しい眺めを見る事が出来ません。
非常に残念。
本当は、チェコのカルレ橋のような素晴らしい眺めが待っていたはずなんですけどね・・・
くやしいぃぃぃい。
う~~~頭の中で思い浮かべた最高のアングル。
最高のシュチュエーションでのメスキータ鑑賞は諦めてホテルに戻る。
朝焼けの余韻が鐘塔を照らす。
異文化融合の建築様式メスキータ
なんだこの建物は!
それが率直な感想。
コルドバ最大の見所のメスキータは、イスラムのモスクだったところをキリスト教の教会に改築した建物。
この異文化融合の建築様式は実に稀で独特な空間構成をしている。
イスラム建築は光を取り入れた明るい中庭があるのが一般的。
一方、教会建築は、薄暗い蝋燭明りとステンドグラスの採光を頼りにした神秘的な空間。
ここメスキータは、イスラム様式の中庭にドーム型の教会を造り、外壁を壁で覆って暗い空間を作り出している。
その、形体こそが他では見られない不思議な感覚を生み出しているのです!
ここは、その中庭だった所に増築された教会部分。
なんだか微妙なイスラムチックなステンドグラス。
この違和感がいい。
ミフラーブと呼ばれるメッカの方向を向いた、イスラム教徒の祈りの場。
しかし、現在は異教徒(今はキリスト教会なのでイスラム教徒は異教徒)が、この素晴らしいミフラーブでアラーに祈りを捧げる事が出来ない事になっている。
とっても可愛そう。
しかし、ほんとイスラムのこの彫刻は素晴らしい。
と、こちらは増築部分のドーム天井。
この柱は1000本以上あったという。
今は850本ほどしか残っていないようですが、同じものが連続して続く空間っていいですよね。
そして、このメスキータの最大の見所、カトリック教会の心臓部へ。
コレが本当にいいんです。
教会って入ってすぐ天井が高くなるじゃないですか・・・
でも、ここメスキータはず~~~っと天井の低い柱だらけの回廊を通ってからじゃないとここに到達しない。
そのシークエンスがとても効果的に働いている気がするのです。
空間的な作用もあるけど、イスラムな雰囲気から、ぱっとキリストの様式に切り替わると、なんか光で溢れたこのホールがとてもすばらしいものに感じてしまう。
実際、キリストの祭壇や天井飾りなどもとても凝っていて見ごたえがある。
カトリックの間もいいけど、そこからイスラムの空間に戻ってきて、改めて・・・
イスラム様式もさすがと思ってしまう。
ほんと、このメスキータは衝撃物。
アンダルシア地方に来たら絶対来て欲しい。
メスキータの中庭にはオレンジがいっぱい。
メスキータを出たらちょうど、12時の鐘が鳴り出した。
ちょっと嬉しい。
メスキータの周りはユダヤ人が築いたユダヤ人街が広がる。
その中で観光客に人気なのがここ「花の小道」
と、本当はもっと綺麗なんだろうけど、季節外れのためかちょっとイマイチ。
カサ・アンダルシ
ここが良かった。
12世紀の邸宅が再現されているのですが、かなりツボ。
湿っぽい中庭を囲んだパティオスタイルの邸宅。
特にこの階段周りの雰囲気がグッド。
このような雰囲気の場ってそう簡単にデザインできません。
あ~いいなぁこの眺め・・・
このねんきのはいったテラコッタタイルが最高。
これぞ本物の味。
この本棚の雰囲気も大好きですね。
城壁の窪みをうまく利用して涼んでいる鳩たち。
可愛い。
次はグラナダ です。
忙しい旅ですみません。
次はアルハンブラ宮殿で有名はグラナダへ向かいます。
※この記事は2006年12月~2007年1月の旅行記です。記事の中身は当時のもですので最新の情報をお確かめください。
引き続き下記のリストを選んで旅行をお楽しみいただけます。
- 目次~ジブラルタルを超えて「イスラム文化・建築を訪ねる旅」~モロッコ編
- 目次~ジブラルタルを超えて「イスラム文化・建築を訪ねる旅」~スペイン編
- ジブラルタル海峡の拠点アルヘシラス
- 燃える大地・城塞都市ロンダ
- ロンダおかわりヌエボ橋
- ◆イスラムとキリスト文化の融合~コルドバ・メスキータ
↑ いま見ている記事 ↑ - アンダルシア年越しフラメンコ
- チョコレートの様なアルハンブラ宮殿
- 建築家を志すきっかけとなったサグラダファミリア
- ガウディ建築カサバトリョ
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