Sutlej Valley / サトレジ渓谷を旅して
ブヒッ
さてさて今日も出発だ。
英語が話せない運転手。
「インド建築案内」の写真を見せて案内してもらっていたのだが、飛ばす飛ばす。早く目的地に辿り着きたいのか?
この日は悪路で、山間部をぬって目的地を目指していたのだが、見通しの悪いカーブでも全然スピードを緩めるつもりがない。
助手席に座っていた私はかなり怖かった。
この地方は石積みの中に木組みの構造の建物を良く見る。
地震がないのか?
どうも、構造的には理にかなわない気がする・・・
しかし、石積みの構造よりこちらの方が強いらしい。
木で井桁状に組んだ構造に石を詰めるのだそうだ。
チェラ村・ヒルマ・デヴィー寺院
サトレジ渓谷のチェラ村と「ヒルマ・デヴィー寺院」
谷の中にぽっこりと突き出たお山。
その山の頂きに目的のヒルマ・デヴィー寺院が。
拡大するとこんな感じ。
どうしてこんなところに寺院があるのだろう?
何日か雨が続いていたようで、山から濁流が流れていた。
真っ黒に染まった川に少し不安を感じる。
案の定道がいたるところで分断されていた。
さて、どうしたものか?
先頭の車がスタックしたのか?
状況は良くわからないが、車が進まなくなる。
このまま進んで帰れなくなると困るので、予定を変更することに。
スングラへ行くのは諦め、センジに向かう事に。
残念。
※この悪路のせいでタクシー運転手が皆行きたがらなかったのかも・・・
北サラハンの宮殿よりも後に使用されていた宮殿。
純粋に美しい。
廃棄された土管に広告?のようなものが書かれていた。
なかなか良い。
Senji / センジ
センジ・テオッグ国王宮
センジに到着。
このセンジは先ほどの北サラハンの「ビーマカーリー寺院」と構造様式が異なる。
完全な石組みの基壇の上に木造の屋根がかかる構造だ。
このセンジは昔お城として使われていたところ。
北サラハンの寺院より落ち着いたプロポーション。
センジの一角にあった小屋。
今日はこの近くで1泊しようと思ったのだが、いい宿が見つからない。
それも当たり前だ。ここはド田舎なのだから。
結局、近所の食堂のおっちゃんに頼んで泊めさせてもらうことに。
おっちゃんの寝床を親切にも貸してくれたのだ。
しかし、とても汚い部屋。
洗面所には、抜けた髪の毛が付いたおっちゃんのクシが・・・
生活観の溢れる宿だった・・・
※この記事は2002年8月に訪れたインド旅行記です。記事の中身は当時のもですので最新の情報をお確かめください。
引き続き下記のリストを選んで旅行をお楽しみいただけます。
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